物語部門
最優秀賞
『おふろにはいるときは』
あらすじ
温泉に一人で入ることになったぼく。脱衣所で服を脱いでいると、入ってきたのはなんとライオンです。次々と脱衣所に現れ毛皮や耳つきぼうしを脱ぐ動物たちと、ぼくは・・・
作者
文:谷本 美弥子
絵:みたに ゆきひこ
物語部門 選評
日頃、だれもがあたり前のように体験している“おふろに入る”という習慣の中から、お話の種をみつけだし、意外性にあふれる、楽しいお話を創りあげています。思わず、クスッと笑ってしまう、心あたたまる上質なユーモアが、特に高く評価されました。最優秀賞にふさわしい作品です。

こどもの部
優秀賞
『一輪車のえい画屋さん』
物語部門 選評
少し前まで、写真も映画もフィルムでさつえいしていました。ですから、映画もフィルムを巻いたリールをクルクルまわして、スクリーンにうつしていました。この映写機のリールと一輪車を重ね、ペダルをこぐと映画がはじまり、それを動物たちが楽しむという、それはそれは美しいファンタジーの世界。すばらしい発想です。

佳作
『まほうが使えるようになったけしごむ』
『戦国お悩み相談室』
『おばあちゃんは、おばあちゃん』
大人の部
優秀賞
『ウサギ村のすもう大会』
物語部門 選評
年に一度のウサギ村のすもう大会。優勝したのは月でおもちをつくウサギ、シロノスケ。シロノスケはすもう大会に出たいと思い続けながら、月から村をずっと見ていたのですね。なんていじらしいのでしょう。ほのぼのとしたやさしさで包まれたお話です。文章表現もとても丁寧で豊かです。審査員全員が高く評価しました。

佳作
『風の子コチ』
『こいしのしたに』
『なっとうじいちゃんとなっとうばあちゃん』