物語部門
最優秀賞
『ことば忍法オノマトペ』
あらすじ
主人公の「ことは」には秘密があります。じつはオノマトペ忍法を使う忍者なのです。忍術の検定試験を受ける「ことは」が、さまざまなことばを操る忍術を披露し楽しませてくれます。"ザワザワ竹林" "ゾクゾク谷" といった個性的なネーミングもお話を盛り上げています。
作者
文:冨川 晴名
絵:いげた ゆかり
物語部門 選評
オノマトペ忍法を使う忍者が女の子……という設定が、とても新鮮です。さらに『主人公には秘密がある』この書き出しも魅力的で “早く読みたい” という気持ちにさせられます。また、 “ザワザワ竹林” “ゾクゾク谷” といった個性的なネーミングもお話を盛り上げていて、高く評価されました。

こどもの部
優秀賞
『冬空からの友達』
物語部門 選評
かかしと雪だるまの交流を描いたこの作品は、作者の弱者へのやさしい眼差しが感じられ、読み終えたとき、じんわりとあたたかい気持ちになりました。とくにかかしと雪だるまの笑いと友情に関する会話には、胸を打たれました。12歳にして、ここまで深く描けるとは驚きです。ぜひこれからも童話を書き続けてください。

佳作
『おふろはなんでもしっている』
『うめの王様』
『やさしいプレゼント』
大人の部
優秀賞
『“にほんちず”のかくれんぼ』
物語部門 選評
家族が出かけた後、部屋に貼ってあった日本地図のそれぞれの県が、夜中に集まってかくれんぼ!?発想がまず面白かった。望遠鏡そっくりの千葉県がオニである。ハンガーそっくりな青森県は洋服ダンスへ。なかなか見つからない福井県は?うーん、なーるほど……、そんなことってあるかもね、と思わせるとても楽しい作品だった。

佳作
『おにいちゃんのくつ』
『ふぶきおに』
『そうじきのゆううつ』