物語部門
最優秀賞
『ぼく しらないよ』
あらすじ
まいにちふとんをぐしゃぐしゃにする犯人を見つけるため、ひろくんはうそっこねむりをして犯人が現れるの待ちます。するとふとんがめくれて…… 次々に広がっていく話が面白く、最後まで展開が楽しみな絵本です。
作者
文:木村 セツ子
絵:大村 えつこ
物語部門 選評
ひろくんのふとんは、朝、いつもぐしゃぐしゃ。ひろくんは、ぐしゃぐしゃにするやつを、つかまえることにしました。ふとんの横にひもをおき、うそっこ眠りをして…と、作戦を練って、いよいよ実行です。さあ、捕まえることはできるでしょうか? 身近なふとんから発想した、とても楽しい、最優秀にふさわしい作品です。

こどもの部
優秀賞
『ハッチーお仕事がんばるよ』
物語部門 選評
ハッチーは働きばち。女王ばちに命じられて、イチゴハウスで働くことになりました。お花畑がよかったハッチーは、がっかりしますが、「がんばろう!」という気持ちに変わります。その変化が自然に描かれていて、とても素直な作品。小さな生き物の気持ちになって、想像力をふくらますことができる作者は、きっと心優しい人なのだと思います。

佳作
『うみのどうぶつえん』
『夢の出来事』
『サンタさんに会えた』
大人の部
優秀賞
『じゃんけん』
物語部門 選評
お月さまとじゃんけんをして、チョキをだして勝ったぼくは、月になって空へのぼります。次いで、風にも雨にも勝って、大空の冒険が続きます。雄大です。自由です。星や雲のおしゃべりも楽しい。無駄な言葉がなく、詩的でオノマトペも効いています。子どもらしい目線と心の動きがさらに重なれば、いっそうすてきな作品になるでしょう。書き続けてください。

佳作
『くま鈴の音』
『将ちゃんの手紙』
『でんせんにんじゃ』