物語部門
最優秀賞
『しりたがりのおつきさま』
あらすじ
小さな町をつなぐ、二両の電車のおきゃくさんは、まだ小さな男の子がひとり。まんまるおつきさまは、小さな男の子が気になって、お空の上からついていきます…… 物語も絵も美しい、心温まる絵本です。
作者
文:花里 真希
絵:なめかわ まい
物語部門 選評
天空のお月様が“知りたがりや”という発想が新鮮です。お月様が電車に乗る男の子を見守り、目的地に到着までを静かに語る文体に無理がなく、とても自然で、すーっと心に伝わってきました。ラストは、男の子の意外な言葉で結ばれていますが、そのユーモアのセンスも秀逸でした。最優秀賞にふさわしい優れた作品です。
こどもの部
優秀賞
『ふしぎなコンビニ』
物語部門 選評
コンビニは、どんなに小さな町でもおなじ姿で建っています。そこを逆手にとって、こんなコンビニがあったらいいな!と、驚くようなコンビニを出現させました。ふしぎなコンビニは、ある日、とつぜんにょきにょきと土の中からでてきます。ラッキーな人だけしか行けないそうですが、ちょっと行ってみたくなる楽しいお話でした。
佳作
『花火の魔法』
『子ねこのコトラの川作り』
『白くんのもようがえ』
大人の部
優秀賞
『おでこごっちんパワー』
物語部門 選評
大好きなしゅんちゃんが病気になった。どうしよう! バッタと蝶々とてんとう虫は、お母さんとしゅんちゃんがおでこをくっつけあって熱をはかる姿を見て、あれだ! 三匹はしゅんちゃんのひたいに向かって……。虫たちの心は作者の心です。描かれる親子の姿も、それを見ている虫たちの行動も、私達が失ってはいけない心です。教えられました。
佳作
『あめ、あめ、1・2・3』
『ぼくがかいた青い鳥』
『雲のくう太』