日本新薬こども文学賞
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きらきら未来
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ある日、ちゅうかりょうりやのおじさんが、ギョウザを作っていました。ひとつ、ふたつ、みっつ目のタネを皮でつつもうとした時、シュウマイ用のエビが、いっぴきピョーンととびこんでしまいました。おじさんはきづかずにそのままつつんで・・・エビギョウザを作ってしまいました。お皿にならんだほかのギョウザたちが、エビギョウザくんに言います。「この子は、見た目はおなじだけど中みはギョウザじゃないぞ!あっちいけ!」しかたなく、エビギョウザくんがエビシュウマイたちのお皿へ行くと、「お前、中みはおんなじだけど、見た目はぜんぜんちがうじゃないか!あっちいけ!」エビギョウザくんはしょんぼり。すると、おなかの中のエビくんが、かたりかけてきました。「ごめんね…ぼくが入っちゃったせいで…」エビギョウザくんは、おなかをさすってこたえました。「いいよいいよ。わざとじゃないんだから」でも、本とうはさびしいエビギョウザくん。「ぼくはいったい、どこへいけばいいんだろう。どのお皿にのればいいの?ぼくは…ぼくは…うぅぅぅ~~~~……!」

ある日、ちゅうかりょうりやのおじさんが、ギョウザを作っていました。ひとつ、ふたつ、みっつ目のタネを皮でつつもうとした時、シュウマイ用のエビが、いっぴきピョーンととびこんでしまいました。おじさんはきづかずにそのままつつんで・・・エビギョウザを作ってしまいました。お皿にならんだほかのギョウザたちが、エビギョウザくんに言います。「この子は、見た目はおなじだけど中みはギョウザじゃないぞ!あっちいけ!」しかたなく、エビギョウザくんがエビシュウマイたちのお皿へ行くと、「お前、中みはおんなじだけど、見た目はぜんぜんちがうじゃないか!あっちいけ!」エビギョウザくんはしょんぼり。すると、おなかの中のエビくんが、かたりかけてきました。「ごめんね…ぼくが入っちゃったせいで…」エビギョウザくんは、おなかをさすってこたえました。「いいよいいよ。わざとじゃないんだから」でも、本とうはさびしいエビギョウザくん。「ぼくはいったい、どこへいけばいいんだろう。どのお皿にのればいいの?ぼくは…ぼくは…うぅぅぅ~~~~……!」

二重で書かれた文字が背景にたくさん並んだ画像

writer

田中 すず花

title

エビくんとエビギョウザくん

ものがたり部門受賞作品

01

episode
おんぶおんぶという絵本の表紙

この一冊から
はじまりました

about us

こども文学賞とは

はじめに

未来を担うこどもたち一人ひとりが夢や希望を持ち、健やかに成長してほしい。
日本新薬は、そんな願いを込めて2009年に「日本新薬こども文学賞」を創設しました。
「日本新薬こども文学賞」では、日本児童文芸家協会の後援を受けて、物語と絵画の2部門で広く作品を募集し、選ばれた両部門の最優秀作品で絵本を制作します。制作した2万冊の絵本は、全国の医療機関や図書館等の公共施設を通じてこどもたちのもとへ届けられているほか、WEBサイトにも掲載しており、多くのみなさまにご覧いただいています。

日本新薬は、絵本が一人でもたくさんのこどもたちの手に取られ、夢と感動をお届けすることができるよう心から願っています。

product

第17回制作絵本

文:田中 すず花/絵:ひな きくこ

エビくんとエビギョウザくん

第16回制作絵本

文:小林 想葉/絵:nicolas

みけねこマンション

第15回制作絵本

文:平野 紗奈/絵:kado kado

ぼくは時計!

第14回制作絵本

文:藤田 陽一/絵:やぎ ひさこ

ゆうちゃんのノート

第13回制作絵本

文:きみきみよ/絵:くまのひでのぶ

もりのぶらんこ

第12回制作絵本

文:梶田 向省/絵:花原 淳子

十二支は大変です

こども文庫が読める場所

未来を担うこどもたち一人ひとりが夢や希望を持ち、健やかに成長してほしい。
日本新薬は、そんな願いを込めて2009年に「日本新薬こども文学賞」を創設しました。
※詳しい蔵書状況は直接施設にお問い合わせください。

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