物語部門
最優秀賞
文:山口 みえ/絵:松谷 和恵
クレヨンたち
物語部門 選評
自分のマイナス面を前向きに捉え、夜空にとび出していく白いクレヨン。画用紙とは違った舞台で、存分にのびのびと活躍する積極性には拍手を送りたくなります。暗闇の夜空に映える白、クレヨン達のあたたかい友情の証しのカラフルな花火のラスト、いずれも深く心に残る、最優秀にふさわしい秀れた作品です。
優秀賞こどもの部
山野井 莉帆
ふしぎが森
物語部門 選評
お兄ちゃんとわたしが、ふしぎが森と名付けた場所での虫取りの一日。子どもたちのごく普通の行動が、作者の無駄のない文章とリアルな表現によって、特別な夏の一日としてすくいあげられています。出会った父子連れとの関わりを通して、兄の優しさに気づく妹の心理描写が秀逸。全選考委員から高く評価されました。
- 佳 作
城下 稔樹
もう一人のぼく
谷古 紬
ルーシーと歌う不思議なスーパーボール
髙野 那奈
冷夏です
優秀賞大人の部
乗松 葉子
春の野原の忘れもの
物語部門 選評
あたたかく優しい文体で綴られた作品です。母さんぐまが、くまの女の子に話しかける言葉が心にしみます。春の野原で、しろつめ草の花かんむりを頭にのせた、おひめさまのようなくまの女の子。それを見ている人間の女の子。どっちもお母さんが大好き。その様子が目に浮かぶ美しい作品です。
- 佳 作
栗原 美幸
ひだまりどうぶつえん
ひろい れいこ
きつねのてぶくろ
水谷 明