物語部門
最優秀賞
文:きみきみよ/絵:くまのひでのぶ
もりのぶらんこ
物語部門 選評
会いたい人に直に会い、話ができない日々が続いています。そのような現状に希望の光を灯してくれるような物語が、今回の最優秀作品となりました。一台のぶらんこを通して友情が育まれていく過程が、やさしくていねいに描かれています。読み終えて、会えなくても心はつながるのだと、静かな感動が胸に広がりました。
優秀賞こどもの部
野⼝ 結実菜
亜美の⼤切な⽂房具
物語部門 選評
一年生になる亜美ちゃんが買ってもらった文房具のお話。紫色の筆箱隊長が「子どもたちは机の上から私たちを落とすことがある。その時、我慢できるように」と文房具たちと「落ちる」訓練を始めます。文房具たちの生真面目さが面白く描かれ、大切に使おうと言う気持ちが自然に芽生えてきます。作者の文章力と発想力が素晴らしい。
- 佳 作
⾼岩 恭⼦
対決︕まおうG
東條 樹
へびぼう
優秀賞大人の部
知⻤ 遊仁
学校なんか⼤嫌い
物語部門 選評
関西弁の話し言葉で書かれた作品。そのテンポの良さがお話の面白さを盛り上げている。ボク(田中健太)の一人称の語りで話は展開していく。読者は上方落語を聞いているかのような気にさせられる。「学校なんか大嫌い」と言っているのはボクではなく犬なのだという意外性もうまい。その犬の気持ちを分かってあげようとするボクも、それほど学校が好きではない。あとは読んでのお楽しみ!
- 佳 作
たかさき京⼦
あまやどり
⽴岩 由⼦